学級通信第15号『スキま』2021.4.27

ハルキ通信

このカテゴリーでは僕が実際に現場で発行している学級通信を紹介します。

ご自身の学級通信作成のヒントや、実際の学校現場の雰囲気を感じてくれればと思います。

※一部、実際の表記に変更を加えています。

スキま

クラスには「係活動」というものがあり、「会社活動」というものもあります。

係活動はやらねばならないお仕事。

会社活動はなくてもいいけど、あったらみんながハッピーになる活動。

それぞれポスターを作り、各々しっかりと役割があります。

では、チームというのはそれだけで円滑に運営されるのでしょうか?

残念ながらそうではないようです。

どんなにシステマティックなチームであっても、そこには必ず「隙間(すきま)」があります。もしくは、役割分担の子が休んでしまえば、そこから隙間も生まれてしまいます。

そこで大切なことは「気配り(きくばり)」という力です。

チームにおいて、今どこにほころびがあるのか、弱点はどこなのか、そこをしっかり見極め、行動する力です。

例えば、ただいまクラスには「時間割を書く」「黒板を消す」といった係や会社はありません。しかし、それでもクラスは円滑に運営されています。

なぜか?

それは鋭い気配りをもって、時間割を書いてくれたり、黒板を消したりしてくれる人がいるからです。

繰り返しますが、これらの役割はクラスにはありません。役割がなくとも、「時間割を書くと自分もみんなも助かるはず」「黒板を消しておくと授業の始まりをスムーズに行くはず」と、進んで行動してくれる人がいるのです。大人でもなかなかできるものではありません。尊敬です。

この気配りに関して、僕自身は高校サッカーの監督から話を聞きました。

サッカーとは攻守の切り替えが目まぐるしいスポーツです。いつ、どこで、スキが生まれるかわかりません。そして一瞬のスキを突かれて負けてしまうスポーツです。そこで大切なのは「今、あそこにボールを出されたらマズイ!」と、試合の流れをよんで対応する「危険察知能力」です。

この危険察知能力はサッカーの試合だけで身につけられるものではありません。オフ・ザ・ピッチ(試合以外の日常生活)でも能力を磨いていく必要があります。

その一つとして日々の「気配り」が大切になります。

日常の気配りができる人こそ、試合中の危険察知能力に優れ、素晴らしいパフォーマンスを生み出すことができます。もちろんサッカーだけではなく、すべてにおいて大切なことだと思います。

僕自身、まだまだ気配り足らずのスキだらけ人間です。しかし、クラスには素晴らしく気配りができる人たちがたくさんいます。彼らを見習い、気配りあふれるステキなクラスになってくれればなと思います!

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