学校の先生の出世コースといえば、主任なのでしょうか?
管理職なのでしょうか?
それとも教育委員会といった行政なのでしょうか?
とにかく現状のお仕事で評価が上がれば、このような役職へステップアップできるのかもしれません。
ただ、一概に評価と言っても、「自分は何をすれば合格なのか」という基準がどこまでも不明瞭ですよね。
そこで大切なのは、「評価基準」を設けること。
いやいや、評価基準なんて言葉は、学校の先生なら学期末の「成績処理」で、散々聞いている言葉ですよね。
でも、その評価基準をきちんと子どもたちために活用したことはありますでしょうか❓
単なる名目になっていませんか❓
この本を読むと、評価基準の大切さが改めてわかり、また、あなたが(自分が)上司に何を求められているのか、についても理解できます。
本書を読みながら、共感したり、考えたことをまとめました。

興味が湧いたら、ぜひ読んでみてな❗
人を裁くものではない 人を成長させる仕組み
学期末に子どもたちに渡す成績。
成績を何のために届けるのか、もう一度考えます。
子どもたちは、成績をもらって、「前回より○が増えた!」「減っちゃった…」と一喜一憂します。
ここで大切なのは、子どもたちは「きちんとした基準」を自分自身が認識しているか、ということです。
・自分は算数のテストを頑張った、だから算数の成績がよかった。
・自分は社会の提出物をサボってしまった、だから社会の成績がよくなかった。
本来はこのような意識をしっかり持って、成績をいただくのが大切ですね。
・算数の成績がよかった。だから次回も頑張ろう!
・社会の成績がよくなかった、だから次回はもっと頑張ろう!
このように、評価はその子どもの成長を促すようにするのが大切です。
少なくとも、「きみ、もう少し頑張らないと成績が落ちちゃうぞ」といった、人を裁くために評価を用いるのはやめたいですね。
大事なことは運用できるかどうか
どの実践も「設計」までは何とかなります。
しかし、「運用」するとなるとこれが100倍難しいと言われます。(本著に書かれていました)
たとえば、「学校目標」というものがどの学校でも掲げられていると思います。
その学校目標を、先生が、子どもが、保護者が、どれだけ認識しているでしょうか。
仮に知っていたとしても、どれだけその目標に向かって実践できているでしょうか。
評価基準も同じく、「こんな基準を設けます」と設計するのは、まだできるのです。
しかし、実際にその基準を、徹底して評価をしていくは難しい。
「運用」まで考えていくのが、本物の実践なのですね。

A=ありがとう
こんな評価がもらえたら嬉しいですね!
・SS・・・スペシャルすげえ!!
・S・・・すげえ!
・A・・・ありがとう
・B・・・挽回しましょう
・C・・・かなり挽回しましょう
頭文字が各アルファベットになっています。
よく小学校では、A・B・Cとか、よくできた・できた・もう少し、といった3段階評価です。
3段階評価って、実は「公平な3等分」ではないのですね。
あるテストの点数を例とすると、
・90点以上・・・A
・60点以上〜90点未満・・・B
・59点以下・・・C
このように、標準である「B」が真ん中になく、一番評価の低い「C」の幅が一番広いのです。
これだと「B」をもらうのでさえ、かなり一苦労です。
さて、本著で提案している評価基準は面白いです。
5段階評価で、しかも真ん中に「A」が来ています。
つまり、基準の半分をクリアすれば、まずは「ありがとう」なのです。
ほんの少しのニュアンスの違いで、捉え方が変わってきますね。

学校の評価にも取り入れてもええかもな❗
今日のシン・キョウシ格言
「評価基準を子どもたちへ先に提示してみたらどうなるのか?という仮説を立ててみようかね」
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