「なんか自分のクラスは落ち着かないなぁ…」
「何であの先生のクラスはいつも落ち着いているの?」
「学級崩壊の原因があれば知りたい!」
こんな疑問はありませんか?
おはようございます。ハルキと申します。
今現在、教師歴が10年ほどでして、公立小学校・私立小学校・特別支援学級などを担当してきました。
学年主任をはじめ、特別活動主任や視聴覚主任などを経験しています。
また、様々な教育雑誌・教育新聞の連載、講演活動も行っています。
今回は、「学級崩壊の原因」というテーマでお話します。
基本的に記事の内容は、「これから小学校の先生になりたい!」と思っている人か、もしくは若い先生向けです。
ただし、経験者であっても役に立つ情報だと思いますので、ぜひ楽しんで読んでいただけたらと思います。
学級崩壊の予防に関して、実際に僕がどんな指導をしているのか伝えます。
それでは行きましょう!
学級崩壊のシンプルな原因【現役教師が語るNGな指導3選】
本やネットを見れば、学級崩壊の原因なんてたくさん見つけられます。
ただし、本やネットの内容は良くも悪くも情報量が多く、また理論的です。
「結局は何をすればいいの?」と、行動に移すことが億劫になってしまいます。
そこで、当記事では、現役教師として僕がこの眼で見てきた学級崩壊の原因を、3つに絞って紹介します。
内容はシンプルで、今日から活用できる内容を心がけました。
結論
学級崩壊の原因はこの3つです。
- 子どもの話を聴けない
- 指示が出せない
- サインに気づけない
僕がこれまで見てきた中で、この3つはとても重要でした。
理由を説明していきますね。
子どもの話を聴けない
大切なことを言います。
子どもの話を聴けない教師とは、つまり、
「子どもから信頼されない先生」です。
たとえば、あなたは信頼していない校長先生や先輩のお話をしっかり聴きますか?
聴かないですよね?
おそらく嫌気が差して、「聴いているフリ」をしていると思います。
先生と子どもとの関係もまったく同じなのです。
信頼していない先生のお話なんて聴かない、もしくは聴いているフリをするのです。
大人なら、信頼していない人ともほどほどの人間関係を保ちますが、
子どもはそうはいきませんよね。
・反抗
・無関心
そんな感情を表してきます。
結果、クラスの荒れにもつながります。
いや、聴いているつもりなのに…
「聴く」は想像以上に難しい。
「聞く」は簡単です。
英語で言うと「hear」。つまり「聞こえてくる」レベルです。
鳥の鳴き声やエアコンの音など、意識しないで耳に入る「聞く」です。
「聴く」は英語で言うと「listen」。
よく英語のリスニング・テストのときに集中して「聴く」あの感覚です。
子どもから信頼されないと感じる教師は、何よりも子どもの話を聴くことができていません。
僕もかつてはそうでした。
子どもの話を聴けず、子どもから信頼されない教師でした。
僕自身の苦い経験を生かした、聴くに関して、もっと深い考察や、良い書籍を学びたい方は、ぜひこちらもご覧ください。
指示が出せない
指示が出せない先生とは、つまり、
「子どもを動かせない先生」です。
教師とは、ある意味、子どもを動かす仕事とも言えますね。
・「教科書25ページを開きましょう」
・「3時間目は体育館集合です」
・「こんな状況のとき、あなたならどうしますか?」
このように、教師は指示の連続なのです。
さて、その指示が出せなかったり、子どもたちに上手く伝わらないと、どうなりますか?
子どもたちは混乱します。
そして、その混乱が蓄積すると、子どもたちは、
「先生の指示なんか聴かなくてもいいや」
となります。
校長先生からこんな指示があったらどうですか?
僕は何でも「もし自分と校長先生の立場だったら…」という視点で、子どもたちとの関係を考えます。
A:「この書類を2週間ぐらいまでに作成しておいてください」
B:「この書類を来週の金曜日までに作成し、校長宛にデータでメールしてください」
Aのパターンより、Bのパターンの方がわかりやすいですよね。
よくないのは、Aのパターンで指示を出しておいて、1週間後に、
「○○先生、あの書類がまだ提出されていないぞ!」
と注意してしまった場合です。
「いや、2週間ぐらいに提出と言ったからまだですよ…」
このように、指示が曖昧だと、お互いにモヤモヤが残るやり取りが生まれてしまうのです!
指示の原則
指示には原則がありますので、ぜひ意識してください!
「○○のために〜をする」という部分です。
指示が大切とはいえ、子どもたちの納得感も大切です。
やらされ感があってはいけません。
ただ、「教室のゴミを拾いましょう」ではなく、
「教室にゴミが落ちていて学習に集中しづらいね。だからみんなでゴミを拾いましょう」の方が、理由も明確で子どもたちに納得感が生まれます。
残りの原則もざっと説明します。
サインに気づけない
教師として、大人として、社会人として、子どもたちに毅然と対応する場面があります。
子どもたちは色々なサインを発します。
今回は「子どもたちが教師を試すサイン」です。
嫌な言い方ですが、このサインを見逃すと子どもに舐められます。
舐められないように、とはいえ、別に「すごく怖い先生」でなくても大丈夫です。
お互いに最低限の礼儀は尽くしましょう、という意味です。(逆に先生も子どもを舐めてはいけませんよ)
実際のクラスであったこと
僕が担当したあるクラスでは、4月当初の休み時間に、ある子たちがボールを投げ合っていました。
しかも、僕がいるにも関わらずです。
おそらく彼らにとってはこれまでのクラスで当たり前だったのか、
もしくは、今まではダメだったけど、新しい先生だからいいのかも、と思ったのかもしれません。
当然ですが、注意しました。
彼らはこう言いました。
「教室に誰もいないし、誰にも迷惑かけてないからいいじゃん」
僕はこう言いました。
「でもあぶないからダメ」
毅然とスッパリです。
ここで、「今度の先生は教室でボールを投げることはできないぞ」と学ぶのです。
学校とはこんな場面の連続です笑
まずは真面目な子のサインをしっかり観ること!
教師を試すサインと言いましたが、何もトラブルにつながる行動ばかりではありません。
真面目な子だって、「わたし頑張っているよ!」とサインを出しているのです。
それこそ、時間を守る、掃除をしっかりやる、字を綺麗に書く、なども子どもたちからの素晴らしいサインなのです。
しっかり見取ってあげて、「○○さんはしっかり時間を守っていますね!」と認めてあげるのが大切です。
逆にこのサインを見逃すと、「せっかく頑張ってもこの先生はわかってくれない…」と、真面目な子たちの信頼を失ってしまいます。
子どものサインをしっかり意識して感じましょう。
まとめ:学級崩壊の原因の逆が対策です
以上が、僕が感じてきた学級崩壊の原因です。
ここでわかるのが、「原因がわかれば、その逆をやれば対策になる」ということです。
・子どもの話を聴けない
・指示が出せない
・サインを気づけない
という原因があるのなら、
・子どもの話を聴く
・指示が出せる
・サインに気づける
これらが対策になります!
ぜひ、これらのことを意識し、楽しい教師生活を送っていただけたら幸いです。
もっと深い話に興味があればぜひこちらも。
そして年度途中からでも大丈夫な、クラスづくりに関する本も紹介しています。
これからも一緒に頑張っていきましょう!
必要ならばぜひコメントもください!
ご精読感謝致します!
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