学校の先生を生業とし、約10年です。
ここ数年は、学年主任というポジションを担当することも多くなりました。
同僚や後輩からも相談されることも多くなり、その中の一つが、
「クラスづくりにおすすめな本はありますか❓」
という質問です。
こんな質問が上がるということは、世の中のニーズもきっとあるのでしょう❗笑
というわけで、僕自身の頭の整理もしつつ、今回は、
クラスづくりにおすすめな本5選【年度途中からでも大丈夫】
こんなテーマでお話します。
タイトルにもあるように、年度途中から読んでも全く問題のない本です。
ぜひ、先人の知見を生かし、素敵な教員生活をエンジョイしていきましょう❗笑

楽しんでや❗
クラスづくりにおすすめな本5選【年度途中からでも大丈夫】
もちろん、おすすめな本なんてたくさんあるのですが、厳選して以下の5つを紹介します❗
・クラス全員がひとつになる学級ゲーム-アクティビティ100-甲斐崎-博史
・教育の効果-メタ分析による学力に影響を与える要因の効果の可視化-John-Hattie
もう少し詳しく解説していきますね。
楽しいゲーム集
クラスづくりに最も効果的・効率的な方法は、「レクリエーション」をやることです。
やはり、子どもたちは遊びやゲームが好きです。
遊びを通して、仲間との距離が近くなり、信頼関係を築いていきます。
この本は、「プロジェクト・アドベンチャー」という理論に基づいたアクティビティが満載です。
先程のレクリエーションとプロジェクト・アドベンチャーは何が違うのか、と聞かれたら、確かに違いはあります。
ただ、プロジェクト・アドベンチャーをとことん極めるならば、それこそ学級経営計画のど真ん中に置くぐらいの気持ちが必要になります。
「そこまではちょっと…もう少し気楽に…」
と考える人も多いと思うので、そのような方は、この本を読んでレクリエーションのアイデア集と捉えてもいいと僕は思います。
それでも、「フルーツバスケット」や「椅子取りゲーム」といった遊びとは、一味違った感覚を味わえるでしょう❗
そこでプロジェクト・アドベンチャーに興味を持ったならば、より深く学んでいけばいいと思います。

たくさんの先輩先生もおすすめしとるで❗
授業でクラスづくりをしよう
上越教育大学の西川純先生が提唱した『学び合い』の本です。
本サイトでも『学び合い』に関してはたくさん説明しています。
本記事の文脈に『学び合い』を絡ませると、「授業を通してクラスづくり」ができるのが『学び合い』です。
先程、プロジェクト・アドベンチャーの説明をしましたが、普段はレクリエーションやお楽しみ会で楽しむようなゲームが、授業を通してできてしまいます。
たとえば、
・「算数のある問題をクラスみんなができる」というミッションがあり、
・そのミッションをみんなで協力してクリアする
こんなイメージです。
ゲームっぽいですよね❗
学校生活で一番多い時間は当然授業です。
その授業時間をゲームっぽく、楽しみながら、クラスづくりできるのが『学び合い』です。

『学び合い』をゲームに捉えてもええかもな❗
エビデンスから良い教育を取捨選択する
ページ数は多いやら、何だか内容は難しそうやら、一見とっつきにくい本です笑
しかし、この本はとても便利です❗
様々な教育実践の効果をエビデンス(データ)にしてくれています。
たとえば、
・一斉授業
・個別化授業
・ICT授業
・宿題
・評価
といった様々な項目が、
「望ましい効果を発揮するぞ!」
「ぶっちゃけあまり意味ない…」
こんなことがわかります❗
ですので、何かやってみたい、という実践を思いついたら、まずはこの本から似た実践を調べてみます。
そして、「それは効果があるのか、ないのか」を事前に分析すれば、より効率的・効率的な実践に取り組むことができるでしょう。
読み方としては、必要な箇所をパラパラ読む、辞典のように活用するといいでしょう。

実践を誰かに説明するときも「こんな効果があります」と言えて便利やで❗
学級経営の基礎・基本をゼロから丁寧に学べる
外国の方が書いた本ですし、タイトルから「すごくスペシャルな学級経営なのかな❗❓」と期待を膨らませていました笑
そして、いい意味で期待を裏切られました笑
この本は、スペシャルな学級経営でありません。
むしろ、学級経営の基礎・基本がものすごく丁寧に書かれています。
一貫したキーワードは「手順」だと僕は思います。
つまり、「どのような手順を踏めば、子どもたちは安心して活動ができるのか」について、とても丁寧に書かれています。
提出物や宿題、授業の取り組み方など、自分の学級経営に足りないところがよくわかります。
この本を読んで、僕は、よりスムーズに仕事をこなせるようになりました。(もちろん成果を出して)

今一度、丁寧さは大切やで❗
よりクリエイティブなクラスにしよう
最後に紹介するのは、より「子どもたち主体」のクラスづくりを目指す本です。
これまでの学校に縛らない、自由でのびのびとしたクラスづくりの実践を学べます。
また、会社活動といった、子どもたち自らがクラスを盛り上げていく実践も満載です。
ただし、個人的にはこのようなクラスを目指すためには、先生側にかなりの力量が必要だと考えています。
まずは、先程紹介した丁寧な学級経営を学び(あの本だって、本質は子どもたち主体のクラスにすることなのですから!)、クラスが安定してきたら、ぜひ取り組んでみてください❗

自分のクラスにあった実践をしような❗
以上、クラスづくりにおすすめな本5選でした。
これからもお互い頑張っていきましょう!
今日のシン・キョウシ格言
「クラスづくりは楽しい」
ハルキ
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