『学び合い』を算数以外でもやってみよう!【3つのコツを教えます】

学び合い

「『学び合い』って算数の他にもできるの❓」


『学び合い』とは上越教育大学教授の西川純先生が提唱した教育実践です。

『学び合い』から受けた恩恵は深く、本サイトでも『学び合い』に関する記事をたくさん書いています。

実際『学び合い』に取り組んだ先生は、その効果を実感できている方も多いかと思います。

しかし、敢えて言いますと、その『学び合い』はきっと算数ですよね笑

そうなんです。

『学び合い』は算数と非常に相性がいいのです。


では、他の教科で『学び合い』ができないのかと言いますと、そんなことはありません。

国語だって、社会だって、理科だって、すべての教科でできます。

ただ、僕の経験上、やはり算数が一番『学び合い』との相性がよく、他教科は少々難易度が高めです。

そこで今回は、

『学び合い』を算数以外でもやってみよう!【3つのコツを教えます】

というテーマにし、ぜひ算数以外でも『学び合い』にチャレンジできるよう、僕の経験を踏まえたコツを3つ紹介します❗

また、今回のコツは何も『学び合い』に限らず、様々な授業にも応用できるので、ぜひ読んでみてください❗

うーちゃん
うーちゃん

楽しんでな❗


『学び合い』を算数以外でもやってみよう!【3つのコツを教えます】

まず大前提として、「なぜ『学び合い』と算数の相性がよいのか❓」です。

それは、

答えがはっきりしているから

です。


算数は答えが明確です。

『学び合い』は極端に言えば、「答えがわかった人がわからない人に教える」ことで成り立つ授業です。

しかし、国語の記述式読解問題では、答えが一つに絞れない問題があります。

こうなると、「答えがわかった人」がそもそもいなくなり、学び合う状況が生まれないのです。

もちろん、『学び合い』は課題の出し方一つで、いくらでも内容を変更できます。

ただし、「答えが明確な課題の方が『学び合い』はしやすい」ということはぜひ覚えておいてほしいと思います。


逆に言えば、算数以外の教科でも課題の答えを明確にすることで、グッと『学び合い』がしやすくなります。

それらのヒントが以下の3つです。

・対象を決める

・キーワードを入れさせる

・文字制限をする

詳しく見ていきましょう❗


対象を決める

その課題は「誰」に向けて取り組んでいるのか❓

まずはこの点を明確にしましょう。


作文授業でしたら、親なのか、先生なのか、年上なのか、年下なのか、テーマに沿って「誰」に向けた文章なのかをはっきりさせます。

社会科の消防新聞づくりなら、来年の4年生に向けた内容なのか、見学でお世話になった消防士さんに向けた内容なのかを決めます。

そうすることで、課題の焦点が狭まり、子どもたちが学び合うときも、より明確を視点を持って学び合えます。

『学び合い』の課題例としては、

見学でお世話になった消防士さんに感謝の気持ちが伝わるような新聞をみんなが作れる

ちょい極端ですが、こんな感じでしょうか(^^)

『学び合い』に限らず、どんな授業でも生かせるテクニックですので、ぜひ意識してみてください!

うーちゃん
うーちゃん

相手意識を持って課題に取り組むのは大切やで❗


キーワードを入れさせる

自由記述の課題では、必ず用いるキーワードを入れると焦点が絞れます。

具体的には、

受粉について、「おしべ」「めしべ」のキーワードを入れて説明できる

鎌倉幕府の政治を、「御恩と奉公」というキーワードを入れてノートにまとめる

このような課題があります。

『学び合い』では、「先生が教えなくて本当に大丈夫なの?」という不安の声をよく聞きます。

そんなときは、このように「絶対に押さえてほしいポイント」をキーワードにしてあげると、内容の取りこぼしが減ります。

うーちゃん
うーちゃん

子どもたちの思考もクリアになるで❗


文字制限をする

文字制限を加えることも、かなり課題の焦点を絞ることができます。

具体的には、

物語「一つの花」において、戦時中と戦後で対比されている出来事を200文字以内でまとめよ

こんな感じです!

また、個人的なオススメは、国語の読解問題に文字制限を加えることです。


まず、国語のカラーテストの設問を参考に、本時の発問を考えます。

その発問に文字制限を加えます。(本文中の言葉を抜き出し、句読点を含めて24文字ピッタリにまとめよ)といった感じです。

やってみるとわかりますが、たったこれだけで味気のない発問が、一気に楽しい授業に変容します❗

ぜひやってみてください。

うーちゃん
うーちゃん

国語授業の最短教材研究やな❗


まとめ:『学び合い』に限ったことではない

今回紹介した3つのコツ。

おわかりの通り、『学び合い』以外の授業でも、もちろん生かせます。

そして、人間の思考というのは、敢えて「制限」を入れることによって、より深まることもあるのです。

ぜひ3つのコツをご自身の授業にも生かしてみてください❗

最後に各教科の『学び合い』に参考になる本を紹介します。

これからもお互い頑張っていきましょう!

今日のシン・キョウシ格言

「制限が思考を膨らませる」

ハルキ

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