ここ数日間、『学び合い』関係を記事を書いてきました。
おかげさまで、たくさんの人に『学び合い』関係の記事は読まれています。
サイトを立ち上げて、まだまだ日の浅い「シン・キョウシ」です。
お忙しい中、拙文を読んでくださり、本当に感謝です❗
もう少しだけ、『学び合い』関係の記事にお付き合いください笑
今回のテーマは、
週イチ『学び合い』をすすめる理由【実践歴は関係ありません】
です。
「『学び合い』はいつ始めればいいですか❓」
という質問を時々受けるのですが、答えは「いつでもいいよ❗」です。
僕が実際に、『学び合い』を始めたときは、11月頃でした。(うろ覚え笑)
思い立ったら、すぐ実践できるのが『学び合い』です。
特別な教材が必要なわけでもありません。
ただ、それでも今までの教育実践を、頭の中でアップデートする必要はあります。
別に今までの教育実践を捨てろ、というわけではありませんが、一度、頭の中をリセットして『学び合い』に取り組むほうが成功しやすくなります。
とても抽象的な話になってしまいましたね笑
とにかく、今までの教育とはガラッと変わるのが『学び合い』です。
今までの教育の延長線上にある「持続的イノベーション」ではなく、全く別の角度から生まれた「破壊的イノベーション」な教育実践です。
だから『学び合い』にハマる人はとことんハマりますし、批判的な人はとことん批判的なのです笑
少し前置きが長くなっちゃいましたが、今回はその「間(あいだ)」を取ります。
「『学び合い』を始めてみようかな❓」という声に、
「まず、週に1回ぐらいのペースでやってみたら❗」というアドバイスです。
俗に言う「週イチ『学び合い』」です。
「やってみたい!」という意欲と、「でも失敗したら…」という不安を、バランスよく解消できると思います。
みんなで取り組む『学び合い』入門-THE教師力ハンドブック-西川-純
以上を本を参考にしながら、さぁ行きましょう❗

ぜひ最後まで読んでや❗
週イチ『学び合い』をすすめる理由【実践歴は関係ありません】
週イチ『学び合い』に関して僕の結論ですが…
かなりオススメします❗
理由も明白でして…
この記事を書き上げた現在の僕が、まさしく今年度(2021年度)、週イチ『学び合い』をやっているからです笑
もう少し深堀りするとこうなります。
・様々なステークホルダーとのイザコザがない
・マンネリ化がない
・時間に余裕が持てる
丁寧に見ていきましょう。
様々なステークホルダーとのイザコザがない
一人の教師を取り巻くステークホルダーは様々です。
同僚、子ども、保護者、管理職、教育委員会、地域の方々、外部の方々…
正直言います。
『学び合い』をガチで実践するには、様々なステークホルダーに『学び合い』の価値をしっかり説明できなければいけません。
特に同僚と管理職、そして保護者です。
子どもたちは、案外すんなりと受け入れてくれます笑
外部から見た『学び合い』のイメージは、「先生が教えない」です。
昨今、「これからの教師は敢えて教えないファシリテーターであれ」という風潮はありますし、時代に合わせてそうなるべきです。
しかし、それでも学校の先生に対する世間のイメージは、まだまだ「教えるべき人」です。
教えるべき人が教えてくれないのか❓
この先生は授業をする気があるのか❓
学力が下がったらどうする❓
つまり、『学び合い』は違和感に溢れているのです。
もう一つ、『学び合い』によくあるイメージが、
「できる子」が「できない子」に教える授業が『学び合い』なんでしょ❓
です。
「できる子」が優越感に浸り、
「できない子」が劣等感に苛まされる。
そんな授業を学校の先生がやっていいのか?
という意見です。
これらの声に対する説明も大変なんですね笑
だからこそ、『学び合い』はしっかりとした結果を出すのが大切なのです。
年度が変わり、新しい学年や新しい学校で、いきなり『学び合い』をフルで行うと、同僚や管理職、保護者にたくさんの違和感を与えることになってしまいます。
きちんとした結果と、学級通信等を生かした説明ができればいいのですが、それでも相手の違和感がゼロになることはないと思ってください。
実は僕自身も、今の学校は異動したてなのです。
なので、しばらくは週に1回程度の『学び合い』で様子を見ています。
おかげさまで、様々なステークホルダーとのイザコザはありません。
精神衛生的にもいいですよ笑

『学び合い』にこだわりすぎて、周りとイザコザを起こすのも良くないで❗
マンネリ化がない
それでは、僕は『学び合い』ができなくて悶々としているのか、と言われればそうでもありません笑
むしろ今は、イベント的に『学び合い』を楽しんでいます❗
たとえば算数を教科書通りに進めると、単元の最後に「まとめ問題」がありますよね。
その「まとめ問題」で『学び合い』をやるのです。
「明後日にテストをするぞ! だから今日はまとめ問題をみんなでクリアしよう!」
といった感じです。
普段とは違う雰囲気で、子どもたちも楽しんで取り組みます。
『学び合い』を1年間フルで行った学年もありますが、必ずどこかでマンネリ化するのです。
もちろん、そのときは課題を少しずつ変えながら対応します。
しかし、週イチ『学び合い』ですと、マンネリ化がなく、案外楽しい。
子どもたちも「今日はまとめ問題だから『学び合い』だよね❗」と、ワクワクして取り組んでいます。

逆境をバネにし、その中でできることを考えた方が成長するで❗
時間に余裕が持てる
『学び合い』にこだわりすぎて心の余裕が無くなっていたときがありました。
それは時間についてです。
『学び合い』を1時間授業で行う際、子どもたち同士で学び合う時間がとても重要です。
内容にもよりますが、最低30分ぐらいの時間がないと、全員達成に近づけず『学び合い』の良い点が無くなってしまうのです。
ただ、学校というところはイレギュラーの連続です。
・行事で授業がつぶれる
・休み時間に子ども同士のケンカがある
・突然、電話がかかる
など、本当いろいろあります笑
もちろん、これらのトラブルは可能性としては少ないのですが、それでも『学び合い』にこだわりすぎて、変に時間に厳しくなっていた自分がいました。
その点、一斉授業は教師のコントロールで時間をいくらでも調節できます。
教師に心の余裕のなさは、子どもにも悪影響を及ぼします。
ですので、週イチ『学び合い』ですと、そこまでイレギュラーに左右されず、授業を進めることができました。
ただ、『学び合い』にはもう少し高度なレベルで、単元まるごと子どもたちに任せる授業があります。
これですと、多少の時間の変更があっても何とかなります。
興味がある人はぜひ挑戦してみてください。

先生は臨機応変に対応することも大切やな❗
まとめ:実践歴は関係ありません
ここで一つ伝えたいことは、週イチ『学び合い』は実践歴が少ないからやれ、というわけではないことです。
「私は『学び合い』の名人だから、毎日やっても大丈夫」という気持ちでは危険です。
異動があったり、学年のメンバーが変わったりすると、やはり自分の実践を振り返り、初心に戻ることが大切です。
そして、状況に合わせて、授業スタイルを考えていきましょう。
週イチ『学び合い』でも立派な『学び合い』です。
僕のクラスでは「一人も見捨てない」であったり、「多様な人と折り合いをつける」であったり、『学び合い』のエッセンスはちゃんとあります。
ですので、一斉授業をはじめとした様々な授業形態でも、互いに学び合う姿は観られます。
週イチ『学び合い』はオススメです。
ぜひ取り組んでみてください❗
今日のシン・キョウシ格言
「週イチ『学び合い』に実践歴は関係ない」
ハルキ
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