なぜ教員免許更新制度が廃止になるのか【5つの理由と更新の必要性】

教育相談

おはようございます。ハルキです。

本記事では、

  • 教員免許更新は廃止になるのか
  • 教員免許更新は必要なかったのか

こういった疑問を以下の内容で答えます。

✓本記事の内容

1.教員免許更新が廃止になると言われる背景をまとめてみました

2.教員免許更新が廃止でも問題ない理由

この記事を書いている僕は、教師歴が10年ほど。

公立・私立・特別支援学級を担当してきました。

学年主任をはじめ、特別活動主任や視聴覚主任などを経験しています。

様々な教育雑誌・教育新聞の連載、講演活動も行っています。

こういった自分が解説していきます。


■1.教員免許更新が廃止になると言われる背景をまとめてみました

教員免許更新が廃止になると言われるに至って、以下のような背景がありました。

(参考サイト:https://mainichi.jp/articles/20210710/k00/00m/040/287000c)

  • その①:政府関係者の取材により、文部科学省は「教員免許更新制」を廃止する方針を固めた。
  • その②:講習を学校の夏休みなどを利用して受けにいかざるを得ず、大きな負担になっていた。
  • その③:講習内容が「役に立っている」と考える教員が3人に1人にとどまるなど、実効性が疑問視される結果が出ていた。
  • その④:教壇に立っていない免許保有者が更新をせずに失効するケースが多いため、産休や育休の取得者が出た場合、代替教員の確保が難しくなっている問題も指摘されていた。
  • その⑤:現職教員が更新講習を受けるのを忘れて教壇に立てなくなる「うっかり失効」も各地で相次いでいる。


□その①:政府関係者の取材により、文部科学省は「教員免許更新制」を廃止する方針を固めた。

2021年7月。テレビやネットニュースにて教員免許更新廃止について、報道されました。


□その②:講習を学校の夏休みなどを利用して受けにいかざるを得ず、大きな負担になっていた。

授業があるため、平日の講習はまず受けられません。僕は夏休みを使って講習を受けました。

大学の講義等がメインで、30時間の講習を受けなくてはなりません。

夏休みの数日間は、講習に費やされます。

また、希望日や希望場所がすんなり通ればいいのですが、定員オーバーで受けられない可能性もあります。


□その③:講習内容が「役に立っている」と考える教員が3人に1人にとどまるなど、実効性が疑問視される結果が出ていた。

大学の講義も久々で面白く、僕自身は有意義な時間だったと感じました。

しかし、どんな内容を行っていたのかは、まったく覚えていません…笑

時々、キャンパス内を歩いて、校外学習的な内容もありました。(夏なので暑かった笑)


□その④:教壇に立っていない免許保有者が更新をせずに失効するケースが多いため、産休や育休の取得者が出た場合、代替教員の確保が難しくなっている問題も指摘されていた。

元々は「不適格教員」を無くすために実施された教員免許更新制度でした。

しかし、個々最近は不適格教員云々ではなく、教員の数が減ってきています。

そこで、教員免許を持っている方を広く募集したくとも、免許失効のために教育を確保することができなくなってしまいました。

どの学校でも教員の数が足らない状況は、ここ数年、顕著に現れています。


□その⑤:現職教員が更新講習を受けるのを忘れて教壇に立てなくなる「うっかり失効」も各地で相次いでいる。

教員免許の更新日について、きちんとわかっている人は誰もいません。

ほぼ自己責任です。

自動車の免許のように、更新の案内も来ないので、意識がなければまず忘れてしまうと思います。

そこで、現場の教員は、基本的に管理職から免許更新の連絡を受けます。

ただ、管理職も人間ですし、忙しい毎日で忘れてしまうこともあると思います。(僕の管理職はしっかり伝えてくれましたが)

僕の周りで「うっかり失効」の例はなかったですが、可能性としては十分ありえると思います。


■2.教員免許更新が廃止でも問題ない理由

教員免許更新廃止について、僕の考えを述べます。


結論、廃止しても問題ないと考えています。

なぜなら、廃止するデメリットがないからです。


たとえば、免許更新が廃止されたとします。

大学の講義は受けられなくなりますが、そのせいで仕事のパフォーマンスが落ちることはまずありません。

仕事に関する学びの場など、探せばいくらでもあります。


もしかすると、教員免許更新当初の目的のように、更新を廃止することによって不適格教員が生まれてしまうのかもしれません。

しかし、昨今はそもそも教員の数が少ないのが現状ですし、更新によって時間的にも金銭的にも負担を強いるのは、ますます教員離れを助長してしまう気がします。


もちろん、教員免許更新制度そもそもの仕組みに関して、批判をするつもりはありません。

「やっぱ免許更新継続します!」と言われれば、「あぁ、わかりました」と思います。

「廃止する」という選択肢があるのなら、「了解です」と従います。


なので繰り返しですが、教員免許更新廃止でも問題ありません。


■3.まとめ:教師は学び続けるもの

以上、教員免許更新の廃止について述べました。

最後に、教員免許更新が廃止されたとて、「教師は学びをやめてはいけない」ということです。

もちろん、今後、教員免許更新に代わる研修のようなものが必要になるのかもしれません。

ただ、根本的には、誰に言われるわけでもなく、自ら学ぶ姿勢が教師には必要なのではないでしょうか。

これからもみんなで学び続けていきましょう!

ご精読感謝致します。

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