話し方の上手い先生になるには【教員の働き方改革に挑戦】

授業実践

「話し方が上手くなるにはどうすればいいでしょうか…」


以前、とある日、とある後輩からこんな質問を受けました。

職場内ではどうやら僕は話し方が上手い方らしい。


吃音はあるし、未だに治ってはいないのだけど、それでも話し方は上手い方らしいのです。

どうやら吃音と話し方は別らしいですね!(よかった笑)


確かに僕は、公立教員時代には大きな研究会で市民ホール的なところで講演したことがあります。

民間教育団体に講師として呼ばれ、講演をしたこともあります。


学校の先生というのは毎日子ども相手にプレゼンをしているのと同じで、意識をすれば話し方もどんどん上手くなっていきます。


話し方が上手くなると授業も楽しくなります(^^)


それではどんな意識を持っていれば話し方が上手くなるのか?

今回はその辺りについて紹介していきます!


話し方の上手い先生になるには【教員の働き方改革に挑戦】

まず前提として、話し方が上手いといっても、「それは日常的会話の上手さなのか」「みんなの前での話し方なのか」で変わってきます。


とある後輩が僕に尋ねたのは、後者でしょう。

つまり、「みんなの前での話し方」です。


まず、話し方が上手くなるために僕がやったトレーニング方法は以下の2つです。

・話し方の本を読む

・話し方の上手い人の話を聞く


以上のトレーニングを得て、いつも話し方で心がけているのは以下の3つです。

・冒頭で惹きつける

・一文を短く、スパッスパッと話す

・必要ないことは話さない


深堀りしていきましょう。


話し方の本を読む

話し方のテクニックを学ぶなら、まずは本を読んで知識を得るのが大切です。

たとえばこんな本です。

ちょい怪しいセミナー的な内容ですが、人前での話し方、視線、論理の立て方など、とても勉強になります。


ただし、民間教育団体のセミナー講師として登壇するならばまだしも、我々の仕事はあくまで日々の授業です。

いかに自分の言葉が子どもたちの心に響くかの勝負です。

学校の先生は「教育技術」としての話し方を知らなければいけません。

それらがこの本。

どんな話し方をすると授業が上手くいくのか。

子どもたちを動かせるのか。

そして心に響くのか。

こんなことが学べます。


話し方の上手い人の話を聞く

さて、本を読んで上手な話し方の知識を得たら、実際に「話し方の上手い人の話を聞くこと」をおすすめします。


強くおすすめします笑


話し方は実際に見える、聞こえるものですので、本の中だけでは限界があります。

やはり直接見て、聞いて、「あぁこれが上手な話し方なんだ❗」と感じるのが大切です。


民間教育団体の講演会やセミナーでも構いません。

ユーチューバーでも構いません。

もちろん職場内で話し方の上手い身近な同僚でも構いません。


とにかく直接見て、聞いて、良いところを真似していきましょう❗


ちなみに僕は若い頃に、小嶋悠紀先生、福原正大先生という方のセミナーにふと参加しました。

そしてお二人の話し方の上手さに驚愕し、ぜひ真似してみようと思いました❗

お二人は本(話し方ではありませんが)もあるので紹介しておきます。


冒頭で惹きつける

本を読む。

話し方の上手い人の話を聞く。

こんなトレーニングを得て、今の僕が話し方で心がけていること。


まずは、「冒頭で惹きつける」ことです。


「え〜昨日の復習をすると…」

なんて冒頭では、子どもたちの心は惹きつけられません。


「1分! これから面白い話をします! 皆さん目をつぶってください! ○○とは…」

こんな感じで冒頭を工夫するだけで、話し方は変わってきます。


一文を短く、スパッスパッと話す

先程紹介した小嶋悠紀先生の話し方は、一文が短く、スパスパ切れ味がいいです笑


「え〜それでは教科書を開いてください。え〜と30ページですね。どうですか? 開けましたか? ○○くん早くしなさい」

こんな話し方では授業の緊張感も出ませぬ笑


「教科書。30ページ。開けたら顔を上げましょう」


ちょっと現代には合わない統率感がある話し方ですが、これぐらい一文は短くしたほうが、子どもたちは聞きやすいのです。

参考にしてみてください。


必要ないことは話さない

最後は「必要ないことは話さない」です。


教室において、基本的に先生の「影響力」は強いです。

とあるほんの一言で、子どもたちは反応し、行動に移すこともあります。


しかし、しゃべりすぎると「この話では何が大切なのか?」が、だんだん子どもたちもわからなくなってきます。

わからなくなると聞かなくなります。

正しくは「聞けなく」なります。

こんなことが続いていくと、子どもたちは「先生の話は聞いても聞かなくても問題はない」と学びます。


逆にしましょう。


「先生の話は価値があるから聞こう」となるようにしましょう。


それには話し手が言葉を精選し、本当に必要な言葉だけでを話すように心がけます。

このように、「話さない」ことによって伝わるメッセージもあるのです。


まとめ:誰が話すのか

最後の最後に一番大切な話をします。

話し方において、「誰が話すのか」という意識はとても大切なのです。


同じ内容でも、Aさんから語る言葉と、Bさんから語る言葉では違ってきますよね❓

つまり、話し手に信頼があるかがとても大切なのです。


学校の先生として話し方を本当に上手にしたいのなら、子どもとの信頼関係を築くことも忘れないでくださいね❗

これからもお互い頑張っていきましょう!


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