「吃音は治るのか?」
吃音で悩んでいる人は必ず考えたことのある問いですよね。
僕は現役小学校の教師でして、幼少時代から吃音です。
今でもずっと吃音です。
それでも学校の先生という「よく話す」を仕事を何年も続けてきました。
我ながらよく頑張ったなぁと思います笑
僕は医者でもないですし、カウンセラーでもありません。
吃音の専門家ではなく「体験者」です。
ですので、医療的な視点でアドバイスはできません。
そんな僕が「吃音を間接的に治すたった一つの方法」というテーマで話すという意味。
逆に言えば、
・吃音は直接的には治らない
ということです。
そうなんです。
体験者として「吃音は治りません」でした。
これが「僕自身」という実験台から出た結果です。
未だに吃音は出ますので。
もちろん、これからの人生で治るかもしれませんが。
しかし、「間接的には吃音は治る」と断言できます。
では、「間接的とはいったい何なのか❓」となりますよね。
その点を深堀りしながら紹介していきます。
最後までお楽しみに。
吃音を間接的に治すたった一つの方法
「間接的」と聞けば、当然「直接的」もあります。
まずは「直接的に吃音が治るとは」について話します。
吃音とは、
・「ハ、ハ、ハ、ハルキです」
・「ハーーーーーハルキです」
・「……(言いたいけど出てこない)」
このように言葉がつっかえたり、伸びたり、出なくなる症状です。
本人の意志ではありません。
直接的に吃音は治るとは、以上のような症状が綺麗サッパリ消えてしまうことです。
つっかえず、流暢にお話できる状態です。
(もちろん、これは僕自身の定義ですので専門性はありません)
吃音者にとって、直接的に吃音が治れば、それは夢のようですよね❗
ただし残念ながら、僕自身の吃音が治ることはありませんでした。
こんなに科学が発展し、新型コロナウィルスのワクチンが発明されようと、吃音を治すワクチンや薬はないのです。
あくまで僕自身の経験ですが、以上の理由から「吃音が直接的に治る」とは言えないのです。
しかし、何度も繰り返しますが「間接的」には治ります。
断言できます。
吃音が間接的に治るとは「吃音を気にしなくなること」です
視力が低い人は眼鏡やコンタクトレンズをつけます。
さて、眼鏡やコンタクトレンズの人をあなたは「気にします」か❓
眼鏡やコンタクトレンズは、当たり前のように社会に溶け込んでいるので、全く気にしないのではないでしょうか。
おそらく当人も気にしないでしょう。
吃音も同じではないでしょうか。
本人と周りが吃音を気にしなくなったとき、それは吃音が治ったと言えるのではないでしょうか。
ちなみに、視力が低い人をかつて障害者と読んでいた時代があったそうです。
しかし、今や眼鏡やコンタクトレンズというアイテムができ、眼鏡に至ってはファッションアイテムの一部にもなっています。
いつか吃音がもっともっと社会に認知され、もはやファッションのようになってくれたら嬉しいですね❗
吃音があることを言ってしまうのが最強
眼鏡を気にしないのは、自分も社会もみんなが知っているかからです。
同じく吃音をみんなが知っていれば、「ふーんそうなんだ」と気にしなくなります。
とはいえ、吃音と眼鏡では最大の「違い」があることもわかっています。
それは、
目に見えるか、見えないか
です。
良くも悪くも、眼鏡や車椅子は目に見えるのです。
目に見えるというのは、周りからも知ってもらえます。
しかし、吃音は…
目に見えません。
言い換えれば一見「普通」なのです。
一見「普通」なのに、うまく言葉がしゃべれない。
周りの人も違和感を感じる。
場合によってはからかう。
いや、吃音だからうまくしゃべれないのであって、自分に悪気はないのに。
ということを周りは見えないですし、知りません。
劣等感が生まれてしまいます。
この悪循環を断ち切るには、周りの人に吃音を知ってもらうしかありません。
では、どうやって知ってもらうのか❓
それはただ一つ。
あなたが自分の口で吃音であることを言う。
これが最強です。
相手に知ってもらえば、「あぁ吃音だからそんなしゃべり方なんだ」とわかってくれます。
そして相手がわかってくれれば、安心して吃音をさらけ出すことができます。
直接的には吃音は治っていませんし、相手に吃音であることを言うのは勇気のいることです。
しかし、その壁を乗り越えた瞬間、自分も周りも吃音について気にすることがなくなり、心理的な安心感が得られます。
「吃音が出てもいいんだ!」
これに勝る心理的な安心はあるでしょうか❗
この安心感があれば、もはや吃音は治ったと言えるのではないでしょうか❗
僕はこうやって吃音を乗り越えてきました!
吃音があることを言ってしまうこと。
僕自身もこの方法で、就職、仕事、プライベートなどを乗り越えてきました。
学生の頃の思い出はこちら。
社会人(学校の先生)の思い出はこちら。
就職試験の思い出はこちらです。
どの場面も決してラクではなかったですが、この経験があってこそ自分は成長できたと言えます。
これからもお互い頑張っていきましょう❗
それでも吃音で就職や転職を悩んでいる方々へ
まずは、無料で相談できる就職・転職支援サービスを考えてみていかがでしょうか。
※吃音イコール障害というわけではなく、一つの悩みとして相談してみてください。
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