「面接で吃音が出たらどうしよう…」
「吃音が原因で就職できなかったら…」
吃音による就活の悩みってありますよね。
こんばんは。ハルキと申します。
吃音を抱えている現役小学校教師です。
「吃音とともに人生を生きている」といっても過言ではありません。
それでもよく小学校教師という仕事を続けているな、と我ながら驚きです。
学校の先生はよくしゃべるお仕事ですので笑
もちろん仕事中も吃音は出まくりです。
さて、今回のテーマはこうです。
吃音でも就職面接で合格できる方法【採用試験に3回合格】
学校の先生ということは、教員免許があり、採用試験に合格しているということです。
もちろん、学校の先生にも「臨時的任用講師」という採用試験に合格していなくとも現場に立てる制度もあります。
断っておきますが、僕は間違いなく採用試験に合格して現場に立っている正規採用の教員です。
そして、公立では自治体を変えているので2回。
私立で1回。
合計3回の採用試験に挑戦し、そして合格してきました。
(もちろん筆記で落ちて合格できなかったときもありますよ笑)
採用試験の方法は、筆記、実技、模擬授業など様々でした。
しかし、3回の採用試験のうち、どの試験でも間違いなく実施されたのは「面接」です。
結論、正規採用として小学校教師になりたいのならば、必ず面接試験を行い、そして合格しなければいけないのです。
もちろん、教員採用試験に関わらず、どの企業の就職活動でも面接はあると思いますが。
吃音者によって面接は鬼門です。
吃音によって、面接官に「この人の話し方は大丈夫なのだろうか?」と判断されてしまうかも…
こんな怖れがありますよね。
僕もそうです。
以上の悩みがある方へ、僕の経験談が少しでも参考になれば幸いです。
吃音でも就職面接で合格できる方法【採用試験に3回合格】
結論、僕は以下の2つを意識して面接に臨みました。
・面接開始時に自分が吃音であることを言う
・(吃音以外の)専門性スキルを上げる
もう少し詳しく見ていきましょう。
面接開始時に自分が吃音であることを言う
教員採用試験では、面接開始時に自己紹介や、教員を志望する理由が問われます。
このときです。
自分が吃音であることを面接官に言ってしまうのです。
「私は幼少期から吃音を抱えており、少々聞き苦しいかと思いますが、どうかご了承いただけると幸いです」
本当にこう言いました❗
眼鏡を例にして、少し「障害」というものついて考えていきましょう。
かつて、視力が低い人を「視覚障害」だと認識していた時代がありました。
そして、視力を高める「眼鏡」が生まれました。
今の時代、視力が低い人を「視覚障害」だという人は誰ひとりいません。
「眼鏡」は当たり前のように着けている人がいて、時にはファッションの一部にもなってしまいました。
つまり、本人や周りの考え方によって障害なんてものは消滅するのです。
相手が自分の吃音をことを知っていれば、「この人は吃音だからこんな話し方なんだ」とわかってくれ安心感が出ます。
そして僕は「これでもう吃音が出ても気にしないぞ!」と、遠慮なく吃音を出しまくって面接を受けました笑
吃音であることを先に言ってしまう戦法は、教員になってからも続けていますので、ぜひこちらの記事もご覧になってみてください❗
(吃音以外の)専門性スキルを上げる
先程述べた「自分が吃音であることを先に言ってしまう戦法」は勇気のいることです。
ただし、あくまで面接のテクニックに過ぎません。(それでも勇気のいることですが)
厳しい言い方をすると、まだようやくスタートラインに立っただけです。
本当の勝負はここからなのです。
とはいえ、スタートラインに立ったということは、後はもう「普通」に面接を受けるだけです。
面接で大切なことは何ですか❓
教員採用試験ならば、
・教育への「情熱」
・課題を適切に見極める「洞察力」
・自分から進んで取り組む「行動力」
・他者と協働できる「協調性」
このような力があるのか見極められます。(先輩から聴いた話です)
つまりは「専門性」です。
ここから吃音があるかないかなんて関係ありません。
逆に言えば、吃音があっても、高い専門性を持っていると判断されれば合格できるのです。
自分で言うのも恥ずかしいですが、僕は教員の専門性を常に高め続けています。
・本を読んだり
・話を聴いたり
・現場でたくさんの成功と失敗をしたり
このような経験は、面接の応対で絶対「言葉に籠もり」ます❗
吃音が出てもです❗
だからこそ、吃音があっても面接に合格したいのならば、
吃音以外の自分の魅力やスキルを向上させましょう❗
と言えます。
吃音でも受かる!
白状してしまうと、採用試験に合格した3回のうち、
「自分が吃音であることを先に言ってしまう戦法」を使ったのは、最初の1回だけです。
新卒時代はまだ自分の吃音に自信がなかったのです。
だから、面接の最初に吃音であることを伝えないと不安だったのです。
しかし、2回目以降の面接では、特に吃音であることを言わずに臨みました。
必要ないと思ったからです。
2回目の面接は、既に現場で7年ほど経験してから自治体を変え、採用試験を受けたのです。
7年の現場経験で吃音での悩みはもちろん、社会人としての悩みや失敗もたくさん経験してきました。
吃音云々ではなく、「教師に向いていないかも…」「教師を辞めよう…」と思ったときもあります。
こーんな経験をしてきたのです。
言い方は悪いですが、そこんじょの新卒や経験の浅い臨時的任用講師に、教育への情熱や専門性で負けるわけがありません。
その自信は面接でも生き、二度三度と合格することができたのです❗
僕の経験談なので、科学的根拠はまったくありません。
でも、実際に僕は吃音があっても面接に合格できたのです❗
まだまだ悩みは尽きませんが、これからもお互い頑張っていきましょう。
それでも吃音で就職や転職を悩んでいる方々へ
まずは、無料で相談できる就職・転職支援サービスを考えてみていかがでしょうか。
※吃音イコール障害というわけではなく、一つの悩みとして相談してみてください。
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吃音小説家である重松清さんの本もすごく力になります!
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