「先生は私たちの話を全然聴いてくれない…」
忘れもしません。
僕が6年生担任だったときに、子どもたちから言われた言葉です。
この言葉がショックで、食事が喉を通らない、夜眠れない、プライベートのサッカーも全然楽しくない…
「自分は教師に向いていないのでは…」
教師生活最大のピンチでした。
ただ、不幸中の幸いで、この経験があったからこそ、僕は「子どもの話を聴く」ということをゼロから学び直すことができました。
次年度からはむしろ、子どもたちから「先生は話をよく聴いてくれる」とも言われました。
あのときの苦しみが報わわれた瞬間でした。
涙が出てきました。
そして、子どもたちの話をよく聴けるようになると、自然と、僕からの話もよく聴いてくれるようになりました。
つまり、子どもたちの話をよく聴くこと、それがまさしく、子どもたちの信頼関係を築くことなのです。
この理論は、バリバリ僕の主観ですが、決して間違っていないと確信しています。
苦しみのどん底で僕を救ってくれたのは、ある一冊の本でした。
この本を読んで、
・「人の話を聴くとは何だろう?」
・「どうすれば信頼関係を築くことができるのだろう?」
ということを学びました。
ぜひ、同じような悩みを抱いている方に、僕の経験が少しでもプラスになれば幸いです❗

教育者必須やで❗
子どもたちとの信頼関係を築く3つの方法【教育者必須のスキル】
結論から言いますと、以下の3つになります。
・思考を保留する
・メモを取る
・すぐに行動する
そして、本記事を読むに当たって、もう一つ大切な考え方があります。
それは、
「自分と管理職の関係と、子どもたちと自分の関係を照らし合わせる」
ということです。
管理職が自分に対して、こんな声かけをしてくれて嬉しい、逆にモヤモヤした、といった経験は誰にでもあるでしょう。
その経験は、そっくりそのまま、自分と子どもたちとの関係に当てはまります。
ぜひ、このことを頭の隅に入れて、読んでください。
思考を保留する
相手が話しかけてきたときに、自分の思考は保留しましょう❗
といっても「何のこっちゃ❓」と思うでしょう笑
ただ、この「思考を保留すること」が、「話を聴くこと」のベースです。
ぜひ理解してください。
まず、思考とは「あなたの考えていること」です。
子どもから相談されたとき、あなたは何を考えていますか?
白状します。
6年生担任だった当時の僕は、子どもから相談されたときにこう思っていました。
「またキミからの相談か…」
「このパターンならこう対処しよう」
つまり、子どもの声より、自分の思考を優先していました。
これが「話を聴いていない」ということです。
人間とは不思議なものです。
話を聴いているか、いないかは、相手の表情から読み取れます。
あなたが管理職に相談するとき、信頼できる管理職は、真剣な表情で話を聴いてくれますよね。
真剣な表情の背景には、相手の気持ちを一番に考えていることがわかります。
自分の思考より、相手の気持ちを一番に考えること。そしてその想いは相手に届くのです。
しかし、「声に出したわけでもないし、考えてしまったことは、しょうがないじゃないか❗」という意見があるでしょう。
そのとおりです。
そもそも自分の思考をすべてコントロールするなんて、できっこありません。
そこでどうするのか❓
頭に浮かんだ自分の考えを、一旦、文字通り「頭の隅」に置いておきましょう。
これを、U理論では「思考を保留する」と言います。
「たったそれだけ❓」と拍子抜けするかもしれません。
しかし、これだけで話し手が自分に安心感を持ち、一気に心を開いてくれるのが実感できると思います。

ぜひやってみてや❗
効果抜群やで❗
メモを取る

話を聴く「テクニック」として、
・相手の話を遮らない
・うなづく
などがあります。
そして、「話を聴くこと」に関する、最上位のテクニックは、「メモを取る」なのです。
メモを取ると、話し手は「そこまでして、この人は私の聴いてくれている」と安心感を持ちます。
ただし、メモを取ったとはいえ、次に紹介する「すぐに行動する」とセットで活用しないと意味がありません。
すぐに行動する
子どもから相談内容は様々です。
・ただ話を聴いてほしい
・頼み事
・人間関係の相談
「ただ話を聴いてほしい」も立派な相談です。
アドバイスよりも、自分の思考を保留することに徹し、じっくり話を聴いてあげましょう。
子どもからの頼み事や人間関係の相談は、後に先生の行動が伴います。
頼み事は些細なこともあります。
「先生、赤の画用紙をいただいてもいいですか❓」
というレベルです。
しかし、このとき、すぐに行動するのがポイントです。
たとえば、あなたが管理職にレポートや書類の確認を頼んだとします。
そのとき、管理職の方々が、すぐに確認を済ましてくれたら嬉しくないですか❓
逆に、忘れられていたらモヤモヤが残りませんか❓
子どもたちも同じなのです。
小さな約束とはいえ、約束は約束です。
約束を忘れられたら寂しいですし、
すぐに対応してくれれば嬉しいのです。
人間関係の相談は、
「○○さんから仲間外れにされている」
という内容です。
その後、相手に事情を聞いたり、お互いに話し合う場を設けることになるでしょう。
先程と同じく、すぐに行動してあげるとその子が安心します。
学校の先生は次々と仕事が割り込んでくるので、子どもからの相談は忘れないように、しっかりメモを取ることをオススメします。
そして、すぐに行動せよ、と言いましたが、これは何も子どもの言いなりになるわけではありません。
無理な内容、時間がかかる内容ならば、しっかりその場で伝えてあげます。
「今、なかなか手が離せなくて、赤の画用紙が用紙できるのは昼休みになるよ」
「今日は先生も時間が取れないから、明日の朝に○○さんと話し合う場を設けようね!」
と正直に伝えてあげれば、相手も納得します。(もちろんメモを取って忘れないように)

そもそも約束というのは慎重にするもんやで❗
まとめ:話を聴くには忍耐と余裕がいる
子どもの話は「えーと…」や「あのね…」とまごまごしたり、なかなか本題に入らなかったり、と実際はかなり大変です。
しかし、はっきり言って、そこは忍耐です❗笑
先生の大切な仕事だと思って、話をしっかり聴きましょう。
見返りはとても大きいです。
ただし、こちらにもある程度の心の余裕がなければ、話をしっかり聴くことができません。
ですので、仕事を精選し、頭を常にスッキリさせ、いつでも話を聴ける態勢にすることが重要です。
何か質問がありましたらぜひコメントしてください❗
お互い、頑張っていきましょう❗
今日のシン・キョウシ格言
「信頼関係を築くには、子どもの話を聴くことがスタートになる」
ハルキ
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